陶器修理の費用はいくらかかる?修理費用の相場を解説
陶器は自身で修理することも可能ですが、陶器修理業者に依頼する方法もあります。陶器修理業者の高い技術により、元通りのようにするでしょう。この記事では、陶器修理の費用や相場について詳しく紹介します。修理範囲や難易度によって費用は異なりますので、具体的な価格に与える影響についても見ましょう。
陶器修理の費用はいくらかかる?
大切にしている陶器や高級な陶器を割ってしまった場合、陶器修理業者に修理を依頼しようと考える方も多いでしょう。自身でも修理できますが、手間や時間がかかりますし、結局元通りにならないこともあるでしょう。
割れてしまったら処分するしかないと考える方もいるかもしれませんが、後悔しないように一度修理を依頼してみることをおすすめします。陶器修理業者はさまざまな陶器を修理してきた実績がありますので、割れてしまった陶器でも元通りに修理します。大切にしている陶器は替えがきかないからこそ、プロに任せてみましょう。
では、陶器修理の費用はいくらぐらいかかるのでしょうか。費用は、修理業者や直し方によって大きく異なります。割れのサイズや仕上げ方法によって費用が決まる業者がほとんどです。まずは問い合わせをして、修理が可能かどうか確認してみましょう。
陶器の修理費用の相場
ここからは、陶器の修理費用の相場を見てみましょう。割れや欠けの程度、修理方法によって異なりますので、それぞれの相場を紹介します。
金継ぎ・銀継ぎ
金継ぎや銀継ぎは、天然漆を主材料として使用して仕上げていく伝統的な修理方法です。修理費用の相場は、欠けやヒビが5,000円~、割れが7,000円~、欠損部分を造形する場合は2,000円~となります。この相場は欠けのサイズにより変動し、欠けやヒビの部分を金や銀の単色で仕上げる場合となります。欠けたヒビの部分をデザイン仕上げする場合は、20mm以下で7,000円~1万円、120mm以下で1万4,000円~2万程度かかるでしょう。
漆継ぎ
直し方としては金継ぎや銀継ぎと同じなのですが、金属粉を覆わずに仕上げます。基本的には、漆黒または朱赤の仕上がりとなるでしょう。漆継ぎの場合は、欠けやヒビが5,000円~、割れが5,500円~、欠損部分を造形する場合は1,500円~となります。
アクセサリー修理
直接口に触れないアクセサリー類や器の持ち手部分、陶器製の小物類などは、化学系の接着剤で修理することが可能です。接着剤で修理する場合の相場は、2,000円~となります。
修理範囲や難易度が価格に与える影響
陶器の修理費用は、修理する範囲や難易度が影響を与えます。相場を紹介しましたが、修理範囲や難易度によって相場よりも高くなる可能性があります。なぜ価格に影響を与えるのか、詳しく紹介します。
修理範囲が広い
陶器が割れてしまった場合、破片が5mm以下であれば破片がなくても修復することが可能です。しかし破片が5mm以上であり、かつ破片がなくなってしまった場合、キズ穴に漆がつきにくいため、完全な接着が難しくなってしまいます。
そのため、欠けのサイズが大きくなればなるほど、修理費用が上がってしまいます。破片がなくなっている場合は、造作する作業も行われます。さらに失われている絵柄も書き足し、元々の絵柄と違和感がないように仕上げていくのです。質感や色を合わせながら元通りにしていくため、手間や技術が必要となります。よって、価格に大きな影響が与えられます。
複合的に割れている
複合的とは、割れていて欠けもある、さらにヒビも入っている状態のことをいいます。基本的に割れ、欠け、ヒビのサイズによって料金が決まるため、費用が高くなってしまうのです。しかし、複雑で計算が難しい場合や、単純計算していくと高額になりすぎてしまう場合もあります。その場合は、見た目やこれまでの経験による判断をするケースもあるでしょう。
仕上げ方法
修理業者では、さまざまな仕上げ方法を提案するでしょう。ただ割れた部分を直すのではなく、金継ぎ、銀継ぎ、漆継ぎのような仕上げ方法があります。これらの仕上げ方法を依頼すると、割れる前とは違う味が出ます。金継ぎ、銀継ぎ、漆継ぎなどの仕上げ方法は、修理する部分のサイズや単色仕上げかデザイン仕上げかによって価格が異なります。
修理範囲が狭く単色仕上げであれば比較的安くできますが、修理範囲が広くデザイン仕上げを希望する場合は費用が高くなます。さらに色や光沢にも種類があるため、見た目にこだわりたい場合は価格に大きな影響を与えるでしょう。
まとめ
陶器修理の費用について紹介しました。大事な陶器や高級な陶器を割ってしまった場合は、修理業者に依頼することをおすすめします。自身で修理することも可能ですが、失敗して取り返しがつかなくなってしまう恐れもあります。今後も大切に使い続けたいのならば、プロに任せた方がよいでしょう。また、修理費用に関しては、修理業者や割れや欠けの程度、仕上げ方法によって大きく異なります。問い合わせをし、事前に費用や修理にかかる時間を確認しておくことが重要です。