割れた陶器を再利用しよう!活用方法・アイデアとは

公開日:2023/03/15

陶器

どれだけ大切に扱っていても、ふとしたときに割れてしまうのが陶器です。毎日の暮らしに欠かせないうえに、とくに思い入れが深いとショックははかり知れないものです。運命だと諦めずに、修復したり、再利用したりする使い道はないものか?今回の記事では、困ったときのヒントになる方法をご紹介します。

金継ぎなど陶器の修理には種類がある

陶器の修復にはさまざまな種類があります。本格的な仕上がりという点で期待できるのが、金継ぎという技法です。意外に始めやすいところもポイントです。皿や器などの割れた箇所を漆でつなぎ合わせ、その接着面に金粉を蒔くというもので、日本で古くから続く伝統的な技法としてよく知られています。

ホームセンターなどで材料を調達しやすく、作業時のかぶれにさえ注意すれば、漆は天然素材で安心できることです。和と洋を問わず、どんな器にも応用がきき、DIYのように楽しみながら作業できることが大きな特徴となっています。何よりも、使えなくなったはずの大事な器がよみがえったときのうれしさは格別です。自分の手でせっせと仕上げたため、なおさらに喜びがあふれてきます。金粉効果で華やかさまでも加わり、破損の具合によって、変化に富んだ模様が生まれるのも魅力です。

もちろん、このほかにも修復方法はあります。たとえば、エポキシパテなどを使ったパテ補修では、器の色味を考えてパテを選べば、デザイン性豊かに仕上げることも可能です。材料となるパテは、100円ショップでも入手できます。お手軽さという意味では、接着剤で修復するのも見逃せない選択肢です。

ただし、水に触れることが多いものだけに、耐水性の接着剤を使いましょう。紹介した方法の中から、ご自身の好みや器の破損レベルに合ったものを選んでみてください。

こんなこともできる!割れた陶器の活用方法・アイデア

お気に入りの陶器を割ってしまって、落ち込んでしまった経験のある方は多いかもしれません。「壊れたものは元に戻らない」とすぐに捨ててしまう前に、ほかに活かす方法がないか少し考えてみませんか?実は、先ほど説明した金継ぎなどの修復以外にも、いろいろと使い道があります。そのアイデアをいくつか解説しましょう。

数ある中で一度試してみたいのが、フラワースタンドとして再利用することです。ティーカップをはじめ、マグカップ、深さのある器など、割れたところを接着剤でつなぎ合わせれば、華麗なインテリアに大変身します。大事にしていたものが別のかたちで復活するのは、とてもうれしいものです。しかも、作業自体シンプルで簡単です。「部屋に彩りがほしい」と思ったときに、やってみる価値ありです。

アートに関心があってモノづくりが好きな方は、鏡に使うフレームやモザイク風のトレー制作にも挑戦してもらいたいものです。陶器の破片を自分好みで組み合わせれば、世界でたった一つしかないオリジナル品の完成です。日常生活をちょっと明るくしてくれるアイテムになります。

最後にご紹介したいのは、各自治体のリサイクルに回すという手段です。たとえば、美濃焼きで有名な岐阜県多治見市や長野県松本市では、不用になった陶器を細かく砕き、いったん原材料に戻したうえで再生させる試みが行われています。せっかくの陶器が無駄にならずにちゃんと活かされて、ほっとひと安心です。

難しいときは修理専門のプロに依頼しよう

自分で修復するには難易度が高く、かといって自治体のリサイクルに回すのもためらってしまうときは、専門の修理業者に任せるのが一番です。プロならではの緻密で高度な技術、豊富な経験を活かした修復は、割れていたのが分からなくなるほどの見事な仕上がりです。

陶器の一部がなかったとしても、精巧に成形されたパテで欠損部分をカバーするなどして、復元してくれます。まさに質の高い職人だからこそ可能な技術力です。さらに、信頼できる業者の場合、思い出の品に込められた依頼者の想いまでも聞き取りし、作業に反映してくれます。中には、時代に合わせて、光触媒コーティングを取り入れているところもあります。これで抗菌、抗ウィルス、消臭、防臭対策ができて、安心安全面でもバッチリです。

修復ジャンルには、日々使う食器だけでなく、旅行先でお土産として買った陶器の人形といったものも含まれています。ご自身の目的や趣向、陶器の種類などを踏まえつつ、業者ごとの特色に注目して、選んでみてはいかがでしょうか。

まとめ

普段使いする陶器は思い入れも深くなりやすいものです。割れたとたんに思い出まで消えてしまうことはないですが、「元のままであってほしい」と願う気持ちは誰でもお持ちでしょう。これまで解説したように、たとえ壊れてしまっても、再利用する道はいくつかあります。金継ぎなどの修復や部屋のインテリアとしての再生法、あるいは自治体のリサイクル回収です。最終的には、専門業者にお願いして、元通りのように復活させてくれる方法もあります。誤ってまさかのことが起こったとき、慌てて処分を決断する前に、今回の記事を一つの参考として役に立ててみてください。

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