ガラスも金継ぎで修理できる?自分で行うのは難しい?

公開日:2023/04/15

ガラスを割ってしまったときに処分するしかないと考えている人に、今回の記事はおすすめです。ガラスも漆を使用して元の状態に戻せます。難易度は高いので業者に依頼することをおすすめしますが、再び手元に戻るようになるので安心してください。自分でも簡単にできるのが陶器の金継ぎです。キットを購入して始めてみましょう。

ガラスも金継ぎできる?

ガラスも漆を付けて破片をくっつけることが可能です。傷口を隠すのではなく、あえて見せることで美術品としての価値を高めることに成功しています。

ガラスも修復できる

陶器に割れやヒビが発生したときに修復することを指します。ガラスも金継ぎが可能です。こちらは日本伝統の技法で、修復できることを知っておくと、ガラスに割れやヒビが入っても投棄する選択肢は捨てられます。歴史はとても古く、縄文時代を修復するときに実施されていたことが明らかになっています。

技法

漆で陶器と破片を繋ぎ合わせます。漆が接着剤のような役割を果たしています。ホームセンターなどで販売されている接着剤でも陶器と破片を固定できますが、ガラスに口を付けて飲み物を飲めません。衛生上よろしくないからです。漆は人体に無害なので、ガラスと破片を繋ぎ合わせても安全です。また、人体に無害であるだけではなく、強力な接着力を発揮しているので簡単に故障することがありません。安心かつ安全を顧客に提供しています。

傷口を景色として捉えられる

たとえば、接着剤を使用して陶器と破片を繋ぎ合わせたときは、できる限り接着剤が見えないように結合したいと思うようになります。それは、見た目が美しくないからです。しかし、漆の場合は継ぎ目が金色または銀色になっているので、とてもおしゃれに見えます。また、模様のように感じられるので自分だけの個性を発揮できます。新しく命を吹き込まれたように見えるので、これまで以上にガラスに愛情を持てるようになるでしょう。

安土桃山時代に本格的に取り組まれていた

400年以上前の安土桃山時代に盛んに行われていました。当時は、茶の湯の時代とよばれていて、茶道具を大切に扱ってきました。器が欠けると漆で修復することを繰り返していたといわれています。器を大切に使うようになったことで、その後の江戸時代から現在まで継続して行われてきました。

壊れることを受け入れられるようになる

大切にしていた器やガラスが壊れてしまうと、自分を責めてしまうことがあるでしょう。しかし、修復して新しく生まれ変わることを知っていれば受け入れられるようになります。器やガラスが割れることを恐れて、一度も使用せずに食器棚に眠らせておくこともなくなるでしょう。

日本でブームになりつつある

イベントやワークショップなどで金継ぎについて紹介される機会が増加しています。職人だけではなく自分でも実施できることや、見た目の美しさに惹かれる人が多くなっています。

金継ぎの魅力とは

日本人らしいものを大切にする心を育めます。海外では日本人のように、ものを大切に扱えるようになりたいという思いから、金継ぎがブームになっています。

ものを大切にする心を育める

壊れたから捨てて新しいものを購入するのではなく、壊れたものを修復して再び使用できるようにする心を育めます。日本では古くからものを大切にする文化があります。金継ぎの普及によりさらにそれが深まったのでしょう。傷や修復箇所を隠すのではなく目立たせることで、新たなアートの可能性を生み出しています。

ガラスの金継ぎを行うときの流れ

自分でも簡単に作業できます。難易度が低いのは陶器です。ガラスは難易度が高いので、業者に依頼することをおすすめします。

完全に割れてしまった場合

まず、割れた箇所に漆を塗ります。次に、陶器と破片をくっつけます。そして、パテやペーストを使用して隙間などを埋めていきます。隙間があるとその部分が弱点となるので、きちんと接着剤を染み込ませていきます。最後に、漆と金粉を塗って完成します。

初心者でも始められる

インターネット通販では、初心者でも始められるようにキットが販売されています。日本古来の伝統技法と聞くとハードルが高いように思われますが、実際は素人でも作業できます

修復しやすいものは陶器

すべて簡単に修復できるわけではありません。金継ぎのなかでも難易度が低いのが陶器となっています。ガラスは難易度が高いので、職人に依頼したほうがよいでしょう。自分で作業しようとして、さらに状態を悪化させてしまうことも考えられます。しかし、金粉のデザインは自分で決定できるので、業者に依頼するときも、デザインのイメージや素案があれば伝えるようにしてください。

まとめ

日本では、古くからものを大切に扱うために現在まで行われてきました。初心者でも自分で取り組めるようにキットも販売されています。興味のある人はイベントやワークショップにも参加してみましょう。日本だけではなく海外の人にも注目されています。自宅に割れた陶器や欠けたガラスがあれば修理してみましょう。くれぐれも無理はしないようにしてください。そして、自分の技術力に不安があるときは業者に相談してください。

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