マイセン磁器を割ってしまった!修理を依頼することはできるのか?
ドイツでおよそ300年前に誕生したマイセン陶器を割ってしまったときに慌ててしまわないように、修理の概要について紹介します。マイセン陶器の修理は業者に依頼しましょう。諦める必要はありません。費用は現物の状態を業者が確認した後に提示されるケースがほとんどです。相談や見積もりはほとんどの場合は無料なので、安心してください。
マイセン磁器とは
家庭用の食器として日本でも人気を集めています。ドイツで誕生して300年の歴史を誇っています。特徴を見ていきましょう。
世界中に認知されているドイツの陶器ブランドを指す
陶器に鮮やかな模様が施されているので、世界中にファンがいます。ドイツの陶器ブランドです。オールドマイセンと現在マイセンの2種類があります。
300年の歴史を誇る
17世紀に誕生しました。中国や日本から輸出された陶器をヨーロッパでは生み出せていませんでした。そのため、貴族や王族は中国や日本のような陶器を作れるように製造方法を見つけようと必死でした。ようやく1709年にドイツで製造方法が解明されました。これがマイセンの歴史の始まりです。
特徴
模様はシンプルなものからカラフルなものまで用意されています。模様があまり施されていないものを好む人は、シンプルなものがよいでしょう。可愛らしい模様がたくさん描かれているものを好む人は、カラフルなものがよいでしょう。食器類が中心に作られていますが、フィギュアや陶板なども製造されています。
また、陶器の底には独特の印が入っています。これは偽物を作らせないために1723年から印を入れるようになりました。2本の剣が交差した印が入っていますが、製造された年月により印が若干異なります。印によって製造された年月が分かるので、陶器の底も楽しめるようになっています。
現在の市場価値
現在でも価値は低下していません。売却した場合は数万円~30万円の価値があるといわれています。古い時代から保管されている陶器の場合は、陶器のコンディションやデザインが価格を決める重要なポイントとなっています。現在も愛されているブランドなので、売却を検討している人は業者に相談しましょう。
オールドマイセンと現代マイセンの違い
1924年以前に製造されたものと、1960年代から現在まで製造されているものの2種類あります。
オールドマイセン
1924年以前に製造された陶器などを指します。明確に1924年という線引きをしているわけではありませんが、戦争前に製造された陶器類を指すことになります。当時の柄は、人物や動物が描かれていました。現在から100年以上経過している陶器類なので、希少価値が高くなっています。保管状態が良ければ、高値で売却できるようになるでしょう。
現代マイセン
1960年にもっとも人気のある絵付師が誕生しました。ハインツ・ヴェルナーの登場でメルヘンチックなデザインが人気を集めるようになります。これまでのマイセンでは描かれなかった柄が描かれるようになっています。また、陶器の底にある独特の印も以前とは異なるシルエットになっています。現在では、ピンクとブルーのお揃いのカップが夫婦などに人気を集めています。
マイセン磁器の修理は可能!費用はいくら?
いわゆる料金表が存在しない修理業者があります。陶器の修理と一言で表現しても、状態により作業にかかる時間や難易度が異なるため、料金表を作成できないためです。見積もりのときに料金が提示されます。
マイセン陶器の修理は可能
ヨーロッパだけではなく、現在も世界中から人気を集めているマイセン陶器が壊れてしまったときは、修理業者に依頼しましょう。マイセン陶器の修理を専門に扱っている修理業者は実績が豊富なので信頼できます。
修理の費用
修理業者にもよりますが、料金表が公開されていない場合があります。その理由は、陶器の状態がそれぞれ異なるので、料金の基準を設けることが難しいからです。たとえば、1か所のみ小さいヒビが入ったので修理を依頼する場合と、複数個所の割れやヒビが発生したので修理を依頼する場合では、料金が異なるのは当然です。修理に係る時間や難易度は陶器の状態により異なるので、料金表を公開していない修理業者では現物の状態を確認してから料金を見積もるようになっています。
納得して修理を依頼できるようになっている
一般的に修理業者に相談するのは無料です。見積もりを依頼して金額に納得できれば修理を依頼します。料金の相場が分からないので、見積もりを提示されて驚くかもしれません。そのようなときはすぐに返事せずに、ほかの修理業者にも見積もりを依頼しましょう。そのようにすることでサービス内容を比較できます。サービス内容を比較した結果、修理を依頼したい業者を決定しましょう。
まとめ
マイセン陶器を割ってしまっても慌てないでください。修理業者に依頼すると手作業で修復してもらえます。人気を集めている陶器だからこそ、復元した状態で再び使用したいものです。ただし、手元に戻って来る時期は破損状態により異なるので、早めに修理を依頼したいときはすぐに問い合わせてください。陶器の写真を修理業者に送れば見積もりしてもらえることがあります。諦めないで行動しましょう。