割れた陶器を自分で直す方法とは?接着剤の選び方とテクニックを解説

公開日:2023/08/15


お気に入りの陶器の食器が割れてしまった場合、自身で直すことは可能なのでしょうか。実際に、割れた陶器は自身で直せる可能性もあるのですが、直し方や接着剤の選び方を知らない方も多いでしょう。この記事では、割れた陶器を修理するための接着剤の選び方や、陶器修理の基本テクニックを紹介しますので、参考にしてください。

割れた陶器は自分で直せる?

自身で割れた陶器を直すには、接着剤を使用することで修復することが可能です。陶器が割れてしまっても諦めて捨てる前に、接着剤を用意して直してみましょう。接着剤は、木材や金属、プラスチックなどさまざまな素材をくっつけるのに適しています。そのため、割れた陶器をくっつけて直すことも可能です。

しかし、接着剤にも種類がありますので、接着剤選びには注意しなくてはいけません。また、陶器が粉々に砕けていたり、破片が細かく割れてしまっていたりする場合は修復することは不可能です。割れの程度が軽く、陶器に適した接着剤を選べば直せるということです。接着剤で直せたとしても、割れた部分のヒビを完全にカバーすることはできません。

割れた陶器の修理を成功させる接着剤の選び方

接着剤には種類がありますので、割れた陶器の修理を成功させるためには接着剤選びが重要です。一般的には、陶器用または陶磁器用と書かれている接着剤を選びましょう。またはエポキシ樹脂系と書かれている接着剤も陶器に適しています。エポキシ樹脂系は、エポキシ樹脂を主成分とし、2つの液を混合して使用する接着剤です。2つの液による化学反応で接着させるため、しっかりとくっつきます。ここからは、修理する物別に接着剤の選び方を紹介します。

洗面台や花瓶

陶器の洗面台や花瓶を修理する場合は、水に濡れることを考え、耐久性のある接着剤を選ぶようにしましょう。水回り専用の接着剤や、ホーロー製品専用の接着剤を選ぶことが重要です。

照明器具

陶器の照明器具を修理する場合は、高温になることを考え、耐熱性がある接着剤を選ぶようにしましょう。耐熱性がある接着剤の中でも、耐えられる温度は異なります。パッケージを確認し、500~1,000度でも耐えられる接着剤を選ぶとよいでしょう。

食器類

陶器の食器を修理する場合は、食材を入れることを考え、できるだけ化学物質が入っていない天然の接着剤を選ぶことをおすすめします。皮膚に触れる可能性がある食器へ使用する際は、樹脂系の接着剤は避けた方がよいでしょう。接着剤のなかには天然素材が原料の接着剤もありますので探してみましょう。

陶器修理の基本テクニック

割れた食器を修理する際の基本テクニックを紹介します。修理に必要な道具は、接着剤、へら、爪楊枝、手袋や軍手です。手順に沿って修理しましょう。

割れた破片を集めて汚れをふき取る

まずは、修理したい陶器の破片を集め、水分や汚れをふき取ります。接着する前に一度仮組し、どの破片がどこにはまるのか確認します。

接着剤を塗る

破片の位置関係を確認できましたら、破片の断面に接着剤を塗ります。接着剤やヘラを使うときれいに塗れます。塗るときのポイントは、接着したい破片の双方に接着剤を塗ることです。また、接着剤を塗ってから一定期間経ってから貼り合わせるとより接着しやすくなります。

繰り返し破片を接着する

すべての破片を接着しましょう。少しずつ位置をずらしながら微調整し、組み上げます。接着が終わりましたら、全体を手で押さえて固定します。もし接着剤がはみ出てしまった場合は、爪楊枝などで取り除きましょう。ただし、あまり力を入れてしまうと接着した部分がずれてしまいますので注意しましょう。

乾燥させる

接着剤で修復した陶器は、最低でも24時間は乾燥させるようにしましょう。24時間経ちましたら、はみ出した接着剤などを洗浄します。24時間経つと、洗浄に耐えられるほどの強度になるので心配ありません。メラミンスポンジなどで擦ると簡単に洗浄することが可能です。

修復するときの注意点

一般的な接着剤には、火気に注意と記載されています。引火の恐れがありますので、暖房器具やコンロなどに近くでは使用しないようにしましょう。また、接着剤は臭いが強いため、長時間使用すると目や喉に負担になります。接着剤で修復する際には、必ず部屋の換気をしましょう。

さらに、衣類に接着剤をこぼしてしまうと発熱してやけどの恐れもあるのです。衣類にこぼさないように慎重に作業するようにしましょう。もし、こぼしてしまった場合は、接着剤が肌に触れないように注意しながら、大量の水をかけて剥がします。

まとめ

割れた陶器を自身で直す方法を紹介しました。割れの程度によっては、接着剤を使用して自身で直すことが可能です。陶器を修理する際には、接着剤の選び方が重要になります。どんな物を直すかによっても選び方は異なります。耐久性や耐熱性、原料などに注意しながら最適な接着剤を選びましょう。また、接着剤を使用して修理する際には、いくつか注意点がありますので、事前に理解しておくことが重要です。

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