欠けた陶器をパテ補修!大切な器を自分で直す方法やポイントとは
陶器は落としてしまったり、ぞんざいに扱うと、割れたり欠けたりする可能性が非常に高いです。しかし、欠けてしまった陶器は自身で直すことができます。そこでこの記事では、大切な陶器を補修する際の方法や、補修に使用する主な材料、自身で修理する際のポイントについてご紹介します。陶器を持っている方は、ぜひ最後までご一読ください。
欠けた陶器を直すにはパテで埋める方法がある
欠けてしまった陶器を自身で修復するには、さまざまな方法がありますが、なかでも手軽に修復できる手段として「パテ」を使用して直すといった方法があります。「パテ」とは、割れたり、へこんだりしてしまった部分にできた段差を埋めて、もとの状態へと近づけるために使用する、補修製品全般のことを指します。
パテにはラッカーパテやエポキシパテ、ポリエステルパテなど、さまざまな種類が存在するため、欠けてしまった陶器の場所や色などに合わせて、どのパテを使うのか選ぶようにするとよいでしょう。また、パテは市販でも販売されており、100円ショップやホームセンターなどで、手軽に入手することが可能です。
金継ぎや接着剤で直す方法もある
欠けた陶器をパテで修復するほかにも、金継ぎで修復する方法や接着剤を使用する方法などもあります。金継ぎというのは、欠けた部分につなぎとして金属や漆を混ぜ、接合することで、もとの状態へと戻す、伝統的な陶器の修復方法のことです。
しかし、金継ぎには、生漆や地の粉など入手が難しいものが必要であり、余ってしまった場合には、陶器の修復以外にほとんど用途がないため、自身で修復をする際の方法としては、あまりおすすめできません。
また、陶器を落として、バラバラに割れてしまったなどという場合には、瞬間接着剤で修復する方法があります。瞬間接着剤であれば簡単に入手できるため、金継ぎよりも手軽に修復することが可能です。
瞬間接着剤を用いて、割れた部分の修復を行うという場合には、耐水性のある接着剤を選ぶようにしましょう。陶器は水に触れる機会が多いため、耐水性がないものを使用してしまうと、使用中や食洗器にとおした際などに、接着剤が溶け出してしまう可能性があるため、注意が必要です。
安全かつ簡単に使える格安なパテ埋め補修材料
パテ埋め補修に使用する材料は100均やホームセンターなどで、格安で揃えることが可能です。欠けた部分や破損箇所によっても異なりますが、使用する主な材料としては、欠けた部分を埋めるパテ、割れた部分を接着するボンドや瞬間接着剤、パテを削って形を整えるヤスリ、パテやヤスリを適切な大きさに切るカッターなどが挙げられます。
補修材料を購入する際には成分に注目
パテは主にプラモデルのカスタマイズや、修復の際などに用いられることが多いですが、陶器の場合、口に直接触れることがあるため、購入する補修材料の成分や、使用できるものの欄をしっかりとチェックする必要があります。
安全性を配慮するのであれば、人体に有害な成分が含まれているものは、極力避けるようにしましょう。また、陶器は食洗器にとおす際など、水に触れる機会が多いため、耐水性の高い補修材料を購入するのがおすすめです。
欠けた陶器を自分でパテ補修するときのポイント
最後に、欠けた陶器を自分でパテ埋め補修する際に知っておきたいポイントについて、何点かご紹介します。
ヤスリで研いで凹凸をなくす
欠けた部分を補うようにパテで形を整え、固まってきたらヤスリで、パテを研ぐことで凹凸をなくし、きれいに仕上げることが可能です。削りたい部分に少量の水を付け、陶器にキズが付かないよう、パテの部分のみをヤスリで削っていきます。このときにヤスリを折り曲げ、カッターで小さく切っておくことで、スムーズに作業を進めることができます。
隙間なくパテで埋める
パテ埋めが一通り完了し、数時間ほど乾かしたら陶器に水を入れて、漏水や隙間がないかチェックするようにしましょう。水が漏れ出してしまったという場合には、ライトなどで直接陶器をかざし、穴が開いている箇所や隙間のある場所を特定します。場所を特定したら、爪楊枝などで、パテをすくい優しくなでるように塗り埋めていきましょう。
陶器の破片が残っていれば自作のパテで補修できる
陶器が欠けてしまった際の破片などが残っているという場合には、セラミックパウダーの代わりとして、使用することが可能です。パテは市販で購入することが可能ですが、セラミックパウダーとボンドを混ぜ合わせることによって、自作でパテを作ることができます。
飲食による、健康被害を防ぐ「食品衛生法」に適合したボンドなどであれば、陶器のパテとしても使用できるためおすすめです。
まとめ
この記事では、欠けた陶器を手軽に修復できるパテ埋めの方法や、パテ埋め修復で使用する補修材料、自分で補修する際のポイントについて一挙にご紹介しました。パテ埋め修復は、業者に修理を依頼するよりも、安価かつ手軽に行えるのが魅力です。大切な陶器が欠けてしまったという際には、ぜひ本記事を参考に、パテ埋め補修にチャレンジしてみてください!