4位 工房いにしへ
会社名 | 工房いにしへ |
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所在地 |
【名古屋工房】 住所:〒460-0007 愛知県名古屋市中区新栄3-12-4-901 |
電話番号 | 052-262-4655 |
代表者 | 佐野智恵子 |
おすすめポイント | 「カラーフィル」技法を使用して陶磁器を専門に修復している |
工房いにしへでは米国で発達している「カラーフィル」という技法を使用して、陶磁器をメインに修復しているのが特徴です。陶磁器に関連するガラスや七宝などの素材も対応可能となっています。
そこで今回は、工房いにしへの特徴と魅力を紹介します。思い出の品を丁寧に修復してくれるので、ぜひ依頼してみてはいかがでしょうか。
工房いにしへの特徴①陶磁器をメインに修復している
工房いにしへでは米国で発達している「カラーフィル」という技法を採用しています。陶磁器をメインに修復しており、割れたり、かけたりしてしまったものでも丁寧に対応してくれます。
陶磁器に関連する素材であるガラスや七宝、プラスチック、樹脂、青銅器なども修復の対象です。カラーフィルは文化財を保存するための最適な技法です。修復部分を最小限に抑えることで、オリジナルを最大限に生かせるようになります。
限りなくオリジナルに近くなるように修復
一般的な修理業者では、金継の技法を取り入れているところが多いです。古くから日本でも取り入れられている技法なので、現代でも認知度が高まってきました。
金継の特徴は修復した部分が金色になって、もともとあった姿とは少し違う仕上がりになります。「以前と同じように修復してほしい」と思っている人にとっては、自分のイメージとは違う仕上がりになるので後悔することもあるかもしれません。
しかし、カラーフィルでは限りなくオリジナルに近くなるように修復してくれるので、元の姿が蘇ります。また、修復する際に使用する素材は室温で固まる材料を使っています。焼成などは使っていないので、ダメージも少なく修復することが可能です。
共直し専門
工房いにしへでは共直し専門としています。カラーフィルにこだわり、できる限りエアブラシを使用しないようにしています。
他の工房ではエアブラシを使って仕上げることがほとんどです。しかし、エアブラシを使うとペイントを噴霧するので、どうしてもペイントが広がってしまいます。
たとえば10ミリの範囲をエアブラシで吹き付けるとなると、どう工夫しても8センチくらいに広がってしまうのです。ペイントが広がりすぎると仕上がりも悪くなってしまうため、依頼したことを後悔する場合もあるでしょう。
しかしカラーフィルであれば、5ミリの範囲なら5〜6ミリに修復範囲を止められるので、修復する部分を最小限にできます。工房いにしへではカラーフィルで元の姿に蘇らせ、オリジナルを尊重した修復を心がけています。

工房いにしへの特徴②自分で直す方法を公式サイトで掲載
陶磁器の修復を依頼すると、高い金額がかかります。そのため、依頼するのが難しいと感じている人も多いのではないでしょうか。
また「自分で直す方法はないのか」と思っている人も少なくありません。自分で直すとなると余計に傷を作ったり、元のような仕上がりにならないかもしれません。
最悪の場合は、修復不可能になってしまう恐れもあるのです。工房いにしへでは、顧客の「自分で直す」をサポートするために、公式サイトで直し方の説明を掲載しています。
陶磁器修復専門家やプロならではのアドバイスが掲載されているので、とても心強いです。基本的な材料の選び方から、ちょっとしたコツまで幅広く説明されています。
他のネットサイトでもいろいろな情報が出回っています。しかし、その情報の出所は正直わからないものばかりです。
工房いにしへでは専門家が在籍しているからこそ、「そのアドバイスは違うのではないか」と思うことが多いようです。だからこそ、みんなが間違った直し方をしないためにも丁寧に説明しているのです。
自分で直したいと思っている人は、工房いにしへの公式YouTubeチャンネルをチェックしてみましょう。修復キットの詳しい使い方だけではなく、テレビ番組で取材されたものもあります。実際の作業姿をカメラに抑えた様子が映されているので、わかりやすい内容となっています。
工房いにしへの特徴③4種類のコースが用意されている
工房いにしへでは4種類のコースを用意しています。それぞれどのようなコースなのか説明していくので、参考にしてください。
文化財修復
文化財修復は美術館や博物館向けのコースです。大切な文化財を保存するために最適な材料と技法で修復してくれます。
修復報告書や修復途中の画像撮影なども送付してもらえるので、安心して依頼できます。管理体制も整えているので、安全とプライバシーを守ってくれるのも嬉しいポイントです。
美術品修復
美術品修復は、古美術や骨董商などの業者向けのコースです。美術品としての価値を損なわないように修復してくれるので、以前のような輝きを取り戻してくれるでしょう。修復報告書は基本的にはつきませんが、オプションでつけることは可能です。
一般コース
一般コースは「飾りたい」や「使いたい」など、目的に応じた修復材料と技法で、元の状態になるように仕上げてくれるのが特徴です。預かり中の安全には最新の注意を払っており、しっかり管理してくれます。
修復中の様子が公開されることがありますが、プライバシーの保護や修復報告書を希望する際は、先述した美術品修復コースを選べば問題ありません。
簡易コース
簡易コースは、費用をなるべくかけずリーズナブルに修復したいと思っている人向けのコースです。簡易化した修復ではありますが、一つひとつ丁寧に対応してくれるため安心です。
たとえば研磨する工程を省略して、多少の凹凸が残った状態ではありますが、目で見る限りでは安心できる状態に戻してくれます。預かり中も安全性には充分注意を払ってくれるので、安心して任せられるでしょう。
まずはお問い合わせしてみよう
工房いにしへの公式サイトにはお見積もりフォームと電話受付があります。見積もりフォームでは修復の見積もりを出してくれます。1点までは無料ですが、2点目以降は初見料として5,000円がかかるので注意してください。
どれだけの費用がかかるのか見積もりで事前に出してくれるので、予算と相談することが可能です。疑問に思うことや不安な事は電話で相談してみるとよいでしょう。電話ならすぐにつながるので、疑問もすぐに解消できます。
工房いにしへは、品物を預かっている最中もしっかり守ってくれるので、安心してまかせられるでしょう。壊れて眠っている品がある方は、ぜひ依頼してみてはいかがでしょうか。
